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睡眠時無呼吸症候群のついて 1

2024.02.15

学会・研修

こんにちわ、つきみ野歯科医院の平井です。
先日ドバイで行われた国際歯科大会に参加してきました。そこでの海外の先生の睡眠時無呼吸症候群(SAS)講演を参考に紹介したいと思います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に一時的に呼吸が停止する状態であり、その影響は単に睡眠の質を低下させるだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下に、SASが全身に与える影響をいくつか紹介します。

1.心血管系への影響: SASは高血圧や不整脈、心不全などの心血管疾患のリスクを増加させる可能性があります。睡眠中の酸素欠乏や血圧の急激な変動が心臓や血管に負担をかけ、これらの病気の発症を促進する可能性があります。
2.代謝系への影響: SASは糖尿病や肥満などの代謝疾患とも関連があります。睡眠中の呼吸停止により血糖やインスリンの代謝が乱れ、インスリン抵抗性や糖尿病のリスクを増加させる可能性があります。
3.認知機能への影響: SASは認知機能の低下や認知症のリスクを増加させることが示唆されています。睡眠中の酸素欠乏や脳血流の低下が認知機能に悪影響を与える可能性があります。
4.精神的健康への影響: SASはうつ病や不安障害などの精神疾患とも関連があります。睡眠の質が低下することでストレスや精神的な負荷が増加し、精神的健康に影響を与える可能性があります。
5.日常生活への影響: SASによる睡眠の質の低下は、日中の眠気や集中力の低下、仕事や運転中の事故リスクの増加など、日常生活に様々な影響を与える可能性があります。

これらの影響は個々の患者によって異なりますが、SASが全身の健康に及ぼすリスクを考えると、早期の診断と適切な治療が重要です。医師や専門家との相談を通じて、SASに対する最適な対処法を見つけることが大切です。生活習慣の改善や治療法の選択など、積極的なアプローチを取ることで、SASによる健康リスクを最小限に抑えることが可能です。
今後も歯科に関係する情報を発信していきたいと思います。

平井

執筆者

平井

つきみの歯科医院

副院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。