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初期治療のゴールと再評価

2022.08.25

コラム

歯科治療とは虫歯だけではありません。多くの患者さんが痛みのある虫歯治療には来ますが、歯周病治療をしたいという患者さんは少ないです。それはゆっくりと進み痛みもなく進んでいくから正直わかりづらいのだと思います。
でも、歯を失う原因の多くが歯周病です。

一番早く生えてくる永久歯は6歳臼歯
今は100年時代と言われています。6歳から100歳まで使用すると考えれば、とても長いことがわかります。
だからこそ1本でも大切にしてほしいのです。

お口の中は、全身の健康にも関わっていて、噛めなくなったら柔らかいものを好み栄養も偏ってしまうからです。

では、歯周病の治療とはどのようなものがあるのでしょうか。
初期治療としてはプラークリテンション(プラークが蓄積しやすい環境)の除去をする必要があります。
その中で
①:歯石
②:修復物のギャップ
③:粗造な根面
④:明確なムシ歯

このような状態だとプラークが付着しやすい環境になってしまいます。
まずは、お口の中の環境を変えて、セルフケアがしやすい環境を作ることが大切です。

私たち歯科衛生士や歯科医師が検診で定期的にチェックをし、必要であれば初期治療を行い、プラークコントロールしやすい環境を作った上でセルフケアをして頂ければ理想的ですね。

定期検診は、ただ単にクリーニングだけではなく、お口全体のチェック、修復物や噛み合わせ、粗造な根面、ムシ歯、歯周病など、色々検査&チェックをしています。
定期検診をすることで1本でも多くの歯を残し、全身の健康や幸せにもつながるのではないでしょうか?

執筆者

歯科衛生士