親知らずは抜くべきか? 〜抜いたほうが良いケースとその理由〜
2025.04.10
「親知らずは抜いたほうがいいですか?」という質問を患者様からよくいただきます。親知らずは、すべての人にとって抜かなければならない歯ではありませんが、その生え方や口腔内の清掃性に影響を与えている場合、抜歯を検討することが推奨されます。
つきみ野歯科医院では、患者様一人ひとりの親知らずの状態を診断し、適切な処置をご提案しています。今回は、親知らずを抜いたほうがいいケースとその理由について詳しくご紹介します。
親知らずとは?
親知らず(第三大臼歯)は、10代後半から20代にかけて奥歯の一番後ろに生えてくる歯です。しかし、現代人の顎は小さくなってきており、親知らずがきちんと生えるためのスペースがないケースが多く見られます。その結果、以下のような問題が起こりやすくなります。
親知らずを抜いたほうが良いケース
1. 親知らずが斜めや横向きに生えている
正常にまっすぐ生えている親知らずであれば問題にならないこともありますが、斜めや横向きに埋まっている場合、隣の歯(第二大臼歯)を圧迫して歯並びを悪くしたり、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。
実際の患者様の声
「親知らずが横向きに埋まっていて、手前の歯が虫歯になってしまいました。抜いた後はすっきりして、歯磨きがしやすくなりました!」
2. 親知らず周囲の歯磨きがしづらい
親知らずは一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、清掃性が悪くなりやすいのが特徴です。その結果、親知らずやその手前の歯が虫歯や歯周病になりやすくなります。
実際の患者様の声
「毎回歯磨きを頑張っているのに、親知らずの周りに歯垢が溜まりやすくて、歯茎が腫れて痛くなることが多かったんです。抜歯してからは、すっきりしてトラブルも減りました!」
3. 繰り返し腫れや痛みが出る
親知らずが歯茎に半分埋まっている場合、細菌がたまりやすく、**智歯周囲炎(ちししゅういえん)**と呼ばれる炎症が起こることがあります。腫れたり痛みが出たりするのを繰り返すようなら、抜歯を考えたほうが良いでしょう。
実際の患者様の声
「仕事が忙しい時に限って親知らずの周りが腫れて痛くなるので、何度も鎮痛剤でごまかしていました。抜歯を決断してからは、そんな心配がなくなって快適です!」
4. 矯正治療の邪魔になる
歯並びを整える矯正治療を受ける場合、親知らずがあることで歯の移動がスムーズにいかないことがあります。特に親知らずが手前の歯を押していると、歯並びが乱れる原因になるため、矯正の前に抜歯を勧められることがあります。
実際の患者様の声
「矯正治療を始める前に親知らずを抜きました。最初は怖かったけど、先生の説明が分かりやすく、思ったよりも楽に終わりました!」
親知らずを抜かなくても良いケース
すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではありません。以下のような場合は、無理に抜く必要はありません。
・まっすぐ生えていて噛み合わせに問題がない
・周囲の歯に悪影響を与えていない
・しっかり歯磨きができていて、虫歯や炎症がない
ただし、これらの条件を満たしていても、将来的にトラブルが発生する可能性があるため、定期的なチェックが大切です。
親知らずを抜くときの注意点
親知らずの抜歯は、生え方や根の状態によって難易度が異なります。簡単に抜ける場合もあれば、時間がかかるケースもあります。つきみ野歯科医院では、患者様の状態をしっかり診断し、なるべく負担の少ない方法で抜歯を行っています。
抜歯後のケア
抜歯後は傷口が完全に回復するまで1〜2週間かかります。特に、抜歯当日は以下のポイントに注意しましょう。
・強いうがいをしない(血のかさぶたが取れるのを防ぐため)
・激しい運動や飲酒を控える(血流が良くなりすぎると出血が長引くため)
・腫れや痛みがある場合は冷やす(冷やしすぎないように注意)
術後の痛みや腫れは個人差がありますが、通常は数日で落ち着きます。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院に相談してください。
まとめ
「親知らずは抜くべきか?」という疑問に対する答えは、親知らずの生え方や清掃性に影響を与えているかどうかによります。つきみ野歯科医院では、親知らずの状態をしっかり診断し、必要に応じて抜歯をおすすめしています。
親知らずが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。定期検診でのチェックが、将来の歯の健康を守る第一歩になります!
新患の方も大歓迎です!
親知らずの抜歯やその他の歯科相談をご希望の方は、つきみ野歯科医院までお気軽にご連絡ください。

執筆者
つきみ野歯科医院
院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。