046-273-0003
Web予約

BLOG

ブログ

神経の治療とは? 〜歯を残すために大切なこと〜

2025.10.09

コラム

虫歯や外傷などで歯の神経(歯髄)に炎症や感染が広がると、神経の治療(根管治療)が必要になります。
これは、痛みを和らげ、歯をできるだけ長く使い続けるための治療ですが、すべての歯が必ず治るわけではないということも理解しておく必要があります。

つきみ野歯科医院では、ラバーダム防湿やマイクロスコープを用いた精密な治療を必要に応じて行い、可能な限り成功率を高める工夫をしています。しかし、歯根破折やヒビがある場合は、治療の予知性が低くなるため、適切な審査・診断が非常に重要です。

今回は、神経の治療について詳しくご説明し、成功のポイントについてもご紹介します。

神経の治療(根管治療)とは?
根管治療は、歯の内部にある神経(歯髄)が炎症や感染を起こした場合に、神経を取り除き、歯の内部をきれいに消毒して密閉する治療です。これにより、歯を抜かずに保存することが可能になります。

根管治療が必要なケース
✔ 虫歯が進行し、神経まで達してしまった場合
✔ 外傷で神経が損傷した場合
✔ 以前に治療した歯の根の中で再感染が起こった場合

この治療が適切に行われることで、歯の寿命を延ばすことができます。

つきみ野歯科医院の精密根管治療
ラバーダム防湿の使用
ラバーダムとは、治療する歯をゴムのシートで覆い、唾液や細菌の侵入を防ぐための器具です。
✅ 細菌の侵入を防ぎ、感染リスクを減らす
✅ 薬剤の効果を最大限に発揮できる環境を作る
✅ 治療中の器具や薬剤が口腔内に漏れないようにする

ラバーダムを使用することで、根管治療の成功率が向上することがわかっています。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の活用
根管治療では、直径1mm以下の細い根管の中をきれいにする必要があります。
肉眼では見えない細かなヒビや感染部位を発見するため、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用することで、より精密な治療が可能になります。

✅ 細かい根管の分岐や異常を確認できる
✅ 見逃しやすい感染部分をしっかり除去できる
✅ 成功率が向上し、再治療のリスクを減らせる

治療しても必ず歯が残るわけではない!重要な診断のポイント
根管治療は歯を残すための治療ですが、すべてのケースで成功するわけではありません。特に、歯根破折(歯の根が割れている)や、歯の内部にヒビがある場合は、治療の成功率が大きく低下します。

治療の成功率を左右する要因
❌ 歯根破折がある場合
歯の根にヒビや割れがあると、そこから細菌が侵入し、感染を繰り返します。この場合、根管治療を行っても症状が改善しないことが多く、抜歯が必要になるケースが多いです。

❌ 重度の感染が広がっている場合
感染が歯の周囲の骨にまで広がっていると、治療の成功率が下がります。早めの診断と適切な治療が重要です。

✅ 適切な診断と治療計画の立案が不可欠!
つきみ野歯科医院では、歯の状態を詳しく診査・診断し、**「本当にその歯を残せるのか?」**を慎重に判断します。
むやみに治療を繰り返すのではなく、最善の選択肢を患者様と相談しながら決めていきます。

根管治療後のケアも重要!
根管治療が成功しても、その後のケアを怠ると再び感染を起こす可能性があります。治療後は、以下のポイントに注意しましょう。

🦷 定期検診を受ける
🦷 適切なセルフケアを行う(丁寧な歯磨き・フロスの使用)
🦷 治療後の被せ物(クラウンなど)をしっかり装着する

根管治療後の歯は神経がないため、痛みを感じにくくなりますが、歯自体はもろくなっているため、適切なメインテナンスが必要です

まとめ
「神経の治療」とは、歯の内部の感染を取り除き、できるだけ歯を残すための重要な治療です。しかし、すべてのケースで成功するわけではなく、歯根破折や重度の感染がある場合は抜歯が必要になることもあります。

つきみ野歯科医院では、ラバーダムやマイクロスコープを用いた精密根管治療を行い、可能な限り歯を残せるよう努めています。また、適切な診断を行い、治療の成功率が高い選択肢を患者様とともに考えています。

「この歯、本当に残せるの?」と不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの歯を守るために、最善の治療をご提案いたします!

平井

執筆者

平井

つきみ野歯科医院

院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。

pagetop