歯肉炎と歯周炎の違いとは?はじめのサインを見逃さないで
2025.09.02
「歯ぐきが赤く腫れている」「歯みがきの時に血が出る」
といった症状がある場合、まず疑われるのが「歯肉炎」です。
歯肉炎は、細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)が歯ぐきに炎症を起こしている状態で、まだ歯を支える骨まではダメージを受けていません。
この段階であれば、しっかりと歯みがきや歯科医院でのクリーニングを行うことで、元の健康な歯ぐきに戻すことができます。いわば歯周病の「初期段階」といえるでしょう。
一方、「歯周炎」になると、炎症が歯の根元にまで及び、歯を支える骨や組織が徐々に壊されていきます。
歯ぐきが下がったり、歯がグラグラしたりといった症状が出るのが特徴です。
ここまで進行すると、自然には治らず、専門的な治療が必要になります。
つまり、歯肉炎の段階で気づいて治療できるかどうかが、その後の歯の寿命を大きく左右するのです。
出血や腫れを「たいしたことない」と放置せず、早めの受診が健康な歯を守る第一歩になります。

執筆者
つきみ野歯科医院
院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。