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キシリトールで虫歯予防

2024.05.08

コラム

健康な歯は、美しい笑顔の基本ですが、日々の食生活で避けられない砂糖の摂取は虫歯のリスクを高めます。
しかし、キシリトールを用いることで、虫歯予防が期待できるという事実があります。今回は、キシリトールがどのようにして虫歯を予防するのか、そのメカニズムと利用方法について解説します。

キシリトールの虫歯予防効果
キシリトールは自然に存在する糖アルコールで、虫歯の主な原因であるミュータンス菌の活動を抑制します。ミュータンス菌は口内で糖類を分解し、酸を生成して歯のエナメル質を溶かすことで虫歯を引き起こしますが、キシリトールはこれらの菌が糖を代謝する能力を低下させます。さらに、キシリトールはこれらの菌の付着を防ぐ効果もあり、結果的に虫歯のリスクを減少させることができます。

キシリトールの利用方法
キシリトールを虫歯予防に効果的に使用するには、日常的に摂取することが推奨されます。一般的には、キシリトールが含まれたガムやキャンディが手軽で効果的です。食後にキシリトールガムを噛むことは、唾液の分泌を促進し、口内の酸性度を中和するため、特に有効です。また、一日に5グラムのキシリトールを摂取することが虫歯予防に適量とされています。

子供とキシリトール
特に子供の虫歯予防には、キシリトールの使用が推奨されます。子供は甘いものを好む傾向にあり、そのため虫歯になりやすいですが、キシリトール含有のおやつを選ぶことで、虫歯リスクを減らしながら甘味を楽しむことが可能です。ただし、キシリトールの摂取量には注意が必要で、特に小さい子供には過剰摂取を避けるため、親が管理することが大切です。

注意点
キシリトールは一般的に安全とされていますが、過剰に摂取すると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。そのため、摂取量を守り、段階的に体に慣らしていくことが推奨されます。

キシリトールは、ただの甘味料以上の効能を持ち、適切に利用することで私たちの口内環境を守る手助けとなります。日々の生活にキシリトールを取り入れ、健康な歯を保つための一歩を踏み出しましょう。

平井

執筆者

平井

つきみの歯科医院

副院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。