噛み合わせが歯肉に与えるダメージとは?外傷性咬合について
2025.07.23
歯周病は細菌によって引き起こされる病気ですが、「噛み合わせの異常」も進行を早める大きな要因のひとつです。
これを「外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)」と呼びます。
例えば、歯ぎしりや食いしばり、詰め物の高さが合っていない、歯並びが悪いといったことがあると、一部の歯に強い力がかかってしまいます。
そうした力が続くと、歯を支える骨(歯槽骨)にダメージを与え、歯肉の炎症を悪化させてしまうのです。
外傷性咬合には2種類あり、1つ目は「一次性外傷性咬合」。これは歯ぐきや骨に問題がない状態で、過度な力だけが原因でダメージが出るケースです。
2つ目は「二次性外傷性咬合」で、すでに歯周病で骨が減っている状態の歯に通常の力でもダメージが加わる状態を指します。
歯周病と噛み合わせの問題は密接に関係しているため、歯周病の治療では噛み合わせの調整も欠かせません。
「歯がグラグラする」「噛むと痛い」「詰め物が高く感じる」などの症状がある方は、早めに歯科医院にご相談ください。

執筆者
つきみ野歯科医院
院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。