歯の成り立ち 〜私たちの歯はどうやってできるの?〜
2025.08.22
毎日使っている「歯」ですが、その成り立ちについて意識することは少ないかもしれません。歯は、単に食べ物を噛むための道具ではなく、体の成長と健康に深く関わる重要な器官です。
つきみ野歯科医院では、患者様に歯の大切さを理解していただくために、歯の構造や成り立ちについてもお伝えしています。今回は、「歯がどのように作られるのか?」 について詳しくご紹介します!
歯はいつから作られるの?
実は、歯の基礎はお母さんのお腹の中にいるときから作られ始めます。
妊娠7〜10週目ごろから、乳歯の芽(歯胚)ができ始めます。
妊娠4〜6ヶ月ごろには、乳歯のエナメル質や象牙質が作られます。
生後6ヶ月ごろから、乳歯が生え始めます。
永久歯の元となる「歯胚」も、乳歯ができるのと同じ時期にすでに存在しています。つまり、私たちの歯は生まれる前から準備されているのです。
歯の構造と役割
歯は、大きく分けて3つの層で構成されています。
1. エナメル質(歯の表面)
🦷 体の中で最も硬い組織!
歯の表面を覆っているエナメル質は、体の中で最も硬い組織です。主成分はハイドロキシアパタイトというミネラルで、強い圧力や酸にも耐える性質を持っています。
📌 役割:歯を外部の刺激(熱、冷たさ、酸)から守るバリアの役割を果たします。
2. 象牙質(エナメル質の内側)
🦷 エナメル質の下にある組織で、黄みがかった色をしている
象牙質はエナメル質の内側にあり、歯の大部分を構成しています。象牙質には神経に繋がる細い管(象牙細管)があり、エナメル質が削れると刺激を感じやすくなります。
📌 役割:噛む力を受け止めるクッションの役割。知覚過敏の原因にもなる部分。
3. 歯髄(神経)
🦷 歯の中心部にあり、血管や神経が集まっている
歯の内部には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管が通る部分があります。歯に栄養を送り、異常があると痛みを感じる役割を持っています。
📌 役割:歯に栄養を供給し、細菌の侵入を防ぐ。虫歯が進行するとここに痛みが出る。
乳歯と永久歯の違い
人間の歯は、乳歯(子供の歯)と永久歯(大人の歯)の2種類があります。
乳歯(子供の歯)/永久歯(大人の歯)
本数 20本 /28〜32本(親知らず含む)
色 白っぽい /やや黄色みがかった色
構造 エナメル質が薄く、虫歯になりやすい /エナメル質が厚く、耐久性がある
役割 発音、食べる機能の発達、顎の成長を助ける /一生使う歯として機能
乳歯は、子供の成長に合わせて顎の発育をサポートし、将来の永久歯の位置を決める役割も担っています。そのため、乳歯の健康は永久歯の健康にも大きく影響します!
歯を長持ちさせるために大切なこと
歯は一度失うと元には戻りません。だからこそ、正しいケアがとても重要です。
✅ フッ素入りの歯磨き粉を使う(エナメル質を強くする)
✅ 歯間ブラシやフロスを使い、隙間の汚れをしっかり除去
✅ 砂糖の摂取量を控え、虫歯になりにくい食生活を心がける
✅ 定期的な歯科検診で虫歯や歯周病を予防する
つきみ野歯科医院では、予防歯科にも力を入れ、歯を健康に保つためのアドバイスを行っています!
まとめ
🦷 歯はお母さんのお腹の中にいるときから作られ始める!
🦷 エナメル質・象牙質・歯髄の3つの層で構成されている!
🦷 乳歯と永久歯にはそれぞれ役割があり、乳歯の健康が永久歯に影響する!
🦷 適切なケアを続けることで、健康な歯を維持できる!
歯の成り立ちを知ることで、日々の歯のケアがいかに大切かがわかりますね。これからも自分の歯を大切にし、一生使える健康な歯を維持していきましょう!

執筆者
つきみ野歯科医院
院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。